昭和二十四年十二月二十日 講話(34) 光録15

〔 質問者 〕政党に小党分派のあることと、保守進歩の二大政党のあることとではどちらがよいものでしょうか。

【 明主様 】これはどっちも駄目ですよ。まあ、いまは過渡期だからやむを得ませんがね。しかし、本当は全部が合同すべきなんです。反対のないのが理想ですよ。いままでは人間が間違っていたからこれがいいと思ってるんです。(お煙草二本お持ちになられて)こっちが積極的でこっちが消極的とすると、まあ陰陽ですね……それで、こっちが間違ったことをするとこっちがやっつける。それがいままではいいことだと思ってきたんですよ。しかし、やはりこの二つがこうして一本になるのが本当ですよ。まあ一つになっても永くやってるとくたびれるから、ちょっと代わってくれってのはいいですがね。(笑声)

  

〔 質問者 〕現在過渡期といたしましてはどちらがよろしいでしょうか。

【 明主様 】そりゃあ、二大政党のほうがいいですね。けれど、二大政党と言ってもめいめいに限られた檻を作って、お互いに、「あいつはいけない、いけない」と言ってるようなもんで、まったく馬鹿馬鹿しいもんですよ。「五六七の御代」になれば政党なんかなくなりますよ。そうでしょ、警察と同じなんだから、悪い奴がいるから警察が必要なんで、悪いのがいなくなれば警察は必要ないんですからね。

 それからもう一つ、偉い政治家がいないとどうしても小党分立になりますね。「俺は俺でやろう」ってことになりますからね。

「『御光話録』十五号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年12月20日