昭和二十四年十二月二十日 講話(27) 光録15

〔 質問者 〕昔から身分の高い人などが逝去しました場合、屍体を腐らぬようにしたまま葬りますが、これは霊的に見ましてよろしいことでしょうか。

 そうですね、これはその死んだ人の気持ちに在るんです。そういうことを嫌う人と、またかえって喜ぶ人とその人の性格によりますね。最近ではレーニンの屍体を腐らぬようにしてますね。昔、エジプトでは王様の屍体をそういうふうにしてピラミッドへ入れてましたが、あれなんかもう五〇〇〇年も経ってるけど現存してますね。やはりいろんな方法があるんで、支那なんかでは鼻や口に朱を詰めて腐らぬようにしてますね。しかし、まあ、どっちかって言えばこれは嘘ですよ。また、ミイラにした時代もありましたが、いまでも博物館にミイラはありますね。

「『御光話録』十五号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年12月20日