昭和二十四年十月二十五日 講話(2) 地天09 「妙智之光」

〔 質問者 〕ユダヤ教、仏教、キリスト教など、いわゆる世界の大宗教と称せらるる宗教が今日の人心世相をすでに二千三千年の昔に遺憾なく言い表わしております。このうち最も重大と思わるることで未だ実現しないものに最後の裁きで地球上の人類の三分の二は篩にかけられ、ピラミッドの王房に入り得る者は残り三分の一であると言われております。いままでがだいたい当たっておりますので、今後のことを疑うよりも信ずるほうが賢明であるかもしれませぬ。はたしてかくのごとくであるとすれば、その篩は病気、天変地変、戦争などのいろいろの種類がありましょうが、そのうちもっともなるものはどんな型でしょうか。またその時期はいつごろでしょうか。お話し願います。

 三分の二滅び、三分の一助かるという予言は私は知らない。釈迦は仏滅の世が来ると言った。これは仏教が滅するとか物質界が滅するとか諸説はっきりしない。キリストは世の終わりとか、最後の審判とか言ったが具体的に言っていない。その時期としては釈迦は五十六億七千万年後と言い、キリストは二千年後と書いてある。私も世の終わりとか最後の審判とか書いているが、これは『聖書』によったまでである。こういうことははっきり時期が判っても言えない。言わないところに価値がある。例えば人間の寿命が判ったら働かないことになる。私は予言しないようにしている。誤解されやすいからである。詳しく言えば人心惑乱として法にふれる。ただ世の終わりが近づいていることは言える。これは浄霊が年々よくきくようになるのでも判る。これは霊界に火素が増えたからで、火素が増える結果は浄化が強くなることである。浄化はひとり病気だけではなく、あらゆる面に及ぶから想像はできる。

「『地上天国』九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻p」 昭和24年10月25日