昭和二十四年八月二十三日 講話(9) 光録14

〔 質問者 〕近所の〇〇教の布教師が私の再縁の妻に向かって「あなたの夫はあなたに絶対的に服従しなければ目が潰れる」とか「〇〇教に入らぬと夫婦ともやがて死ぬ」とか申します。ところがその布教師は人の顔を見ただけで家族のことまでいろいろ言い当てますので、妻は内心非常に怖れております。いかがいたすべきでしょうか。

 こんな、目が潰れるなんてことは絶対にありませんよ。こんなのは脅迫信仰と言ってね、たいへんな誤りなんです。こんなふうに脅迫する場合は必ず邪神ですから怖るるに足りませんよ。脅かすってことは邪神がよくやるんで、本当の神様は絶対邪神には負けやしませんからね、ちっとも問題にしなくていいですよ。私なんかも昔からどんなに脅かされたかまったく判りませんよ。……信仰ってものはね、決して脅かしてやらせるものじゃないんです。だから、こんなのは気をつけなけりゃいけない。

 それから、くどくしつっこいのはいけませんよ。神様はまったくあっさりしたものなんです。「神様に二言なし」で、一言しか言われませんよ。私はよっぽどのときだけ神様に伺ってみるんですが、そのとき神様はたった一言ですよ。まったく、そりゃあ簡単なもんですよ、たった一言ですからね。人間でもそうで、天皇から勅語が下るんでも決して繰り返しやしない。「朕惟うになんとかなんとか」ってまったく簡単なものなんです。しつっこいのは本当じゃないんです。だから、この道の宣伝もあっさりやらなくちゃいけない。あっさり言って、それで先方が判らなければ、まだ時節も来てなければ因縁もないんですよ。時期が来れば先方から求めて来ますからね、そのときによく話せばいいんです。

「『御光話録』十四号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年08月23日