昭和二十四年八月二十三日 講話(32) 光録14

〔 質問者 〕春夏秋冬は地球の呼吸によるとのお言葉ですが、いままでの学問では地球が自転しながら太陽の周りを回転しているからだと説明しておりますが、この点いかがでしょうか。

 これは学問の説明が間違ってるんですよ。地球が公転してるんじゃなくて、太陽のほうが公転してるんです。なぜかって言えば宇宙の中心が地球ですからね。あらゆる天体の中で地球は一番高級なものなんで、本当を言うと太陽や月は地球以下なんです。で、位の高いものがまわるわけはないんですからね、位の高いものは動いてはいけないんですよ。だから私は、主人たるものは動いちゃいけないって言うんです。戦時中に東条がよく陣頭指揮だとか言って町をまわり、ゴミ箱のフタをあけたりして、しょっちゅう動きまわっていましたがね、あんなことじゃいかんって、私はよく言ったんですよ。位の高い人ほどじっとしてるのが本当なんです。それで地球は主人なんですから、他のあらゆる日月星辰が地球の周りをまわって動くのが本当なんですよ。
  

〔 質問者 〕去る五月一一日の夜一〇時半から一一時にかけて、月の周囲に実に美しい七色の輪がかかりましたが、いままでこんな美しい光景を見たことがありません。これはなにか霊的に意味がありましょうか。

 私はね、この月の周りの虹のような輪を、太陽がかぶってるのを見たことがありますよ。昼の一二時ごろ約一時間に亙ってでしたがね、茨城県の霞ケ浦を蒸気船で渡って鹿島、香取へ行くときでしたが、実際、月の虹の通りの輪でしたよ。太陽は薄暗く鼠色になってましたがね。で、この説明はこういうことになるんです。

 太陽の光は非常に強いんで、それが月に当たった場合、いろんな色が出るんです。月が水分を非常に強く放射してる場合、つまり、太陽の光線と水素と両方が強力な場合に虹の現象が起きるんです。そしてそういう現象が起るのは、やはり人間の住んでる地球上に起るなにかのことを示してるんで、決して偶然じゃないんですよ。なにかが人間界に起るときには、その前に霊界でいろんな変化が起るんで、それが天体にも映って非常に神秘なことが起るんです。霊界に起ることはちょっと見えませんが、いろんな天文上の変わり方はよほど注意して見るべきものなんです。それが現界に映るんですからね。

「『御光話録』十四号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年08月23日