〔 質問者 〕支那では野外に神様を祀る場合、南向きになっておりますが、これは根拠のあることでしょうか。
これは根拠がありますよ。南向きってのは北のほうへ祀ることですからね。これは本当ですよ、一番いい神様は北へ祀るべきです。北は霊で南は体ですからね。北のほうの神様は霊的で日の神、天津神であり、南のほうの神様は体的で月の神、国津神です。で、北のほうは霊気が強いんですよ、磁石が北を向くっていうのはやっぱり霊気によるんです。北っていうのは言霊から言うと「気が足りる」ってことでね、気が満ちてるんです。だから北に向かって拝むっていうことは立派に意味があるんですよ。東西でも東が霊で西が体であって、東と北の間、東北、艮、鬼門、これが一番いいんですよ。世間でよく鬼門を嫌うでしょ。あれはね、いままで大いに邪神が働いていて悪いことをしてたので鬼門のほうへ越すと浄い霊気を受けてお裁きをいただくもんだから、それで嫌っていたんですよ。ですからね、こっちが正しいことをしてて間違いがなければ鬼門へ越すのなんかいいことで、なんでもないんですよ。
「『御光話録』十一号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年08月21日