〔 質問者 〕極楽の図には蓮の花がありますが、蓮の花の霊的意味についてお伺い申し上げます。
偉い仏様の坐られる所は蓮華台って言ってね。つまり蓮華の形をしてるんですが、蓮は泥の中から大きなきれいな花が咲きますから、それで尊ばれるんですよ。日本の蓮とインドのとはまた違うそうですね、インドの花のほうがずっと立派だそうですよ。
蓮華台はまた大きい意味も持っているんで、高い山の周りには連山があって、こう、ちょっと高くなって、凹んで、また高くなってますね( の形をお示しくださる)。つまり、あれが蓮華台ですよ。箱根の強羅はこの蓮華台になっているんですよ。特に、後ろのほうに高い所がありますね。いまに私はあすこに大きなものを造りますが、あすこがちょうど蓮華台になってるんです。
「ハス」っていう言霊は「ハチス」でね、「ハチス」っていうのは富士山になるんですよ。富士山は八の字の形をしてるでしょ。そして「ス」は中心ということですから、富士山の頂上が「ハチス」になるんです。それで、あすこに木花咲耶姫尊が祀ってあるのも、そういう意味からなんですよ。木花咲耶姫尊は仏界で観音様になられますからね。
「『御光話録』十一号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年08月21日