〔 質問者 〕ある信者二年前に御神体をお祀りいたし、それと同時に、それまで永い間祀っていた稲荷を処分いたしましたところ、その後不幸が続くとのことでございます。本人はまた稲荷を祀りたいと申しておりますが、いかがでございましょうか。
これはすぐに処分してしまったんですね、それがいけないんですよ。だから私いつも言うんです、光明如来様をお祀りしてから一、二年か二、三年くらい経ってから処分しろって、もう何遍も言ってるんです。やっぱり神様は愛ですからね、必要がなくなったからって一遍にお断りしちゃうのは、この狐だっていままで一生懸命にその家を守ってきたんですからね、やっぱり道に外れますよ。邪神ならそれでいいんですよ。邪神ならかまいませんがね。しかしふつうのだったら、そんな薄情なことをすると御利益だって薄いですよ。けど、再び祀るっていうのもちょっとおもしろくないが、……まあ、祀り方を簡単にするんですね。古いお宮は捨ててしまったんでしょうから、新しいのでもいいし、小さくてもいいから、もう一度お呼びしてよくお断りするんですね。
「『御光話録』十一号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年08月21日