〔 質問者 〕犬神に憑かれた人を御浄霊してくれと頼まれましたが、御浄霊の方法を御教えください。また、犬神とはなんでしょうか。
犬ですよ。ちょうどね、蛇の霊って言うと言霊が悪いから龍神って言うようなもんで、犬の霊ってことを犬神と言うんですよ。また、こういうふうにいい名前をつけると悪いことができなくなるんです。浄霊は前頭部が一番です。それから首のまわりですね。犬神は治りますよ。犬神が治って立派な教導師になりいまさかんに働いている人がありますよ。
〔 質問者 〕二三歳の娘に犬神が憑きましたが、これはその父が村の組合長で昨年の米の供出量を決定いたしましたが、村民某が不公平だと言って非常に怨み、犬神に願をかけその娘を殺してくれと祈ったので、その犬神は殺そうとして憑いていると申します。いかに話をしても聞き入れず御浄霊いたしますと苦しがります。が、かまわずに御浄霊を続けましたところ、心経を上げてくれと申しますので家族が心経(般若心経)を三回上げましたところ苦しみは治り平常になりました、この犬神とはなんでしょうか。
これは犬ですよ。人間が畜生道へ堕ちて犬に生まれてる奴ですよ。この人は信者じゃないんですか。
〔 質問者 〕はい、信者ではございません。
じゃ信仰に入るよりほかに方法はないですね。そして、光明如来様をお祀りすれば、そういった霊は憑依していられなくなりますからね。この「心経を上げてくれ」ってのは、自分が好きで始終上げていたんでしょう。
「『御光話録』十一号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年08月21日