〔 質問者 〕ある霊の言によると、人間の生まれ変わりの際にはその人の性質のうちいくぶんかが備わって生まれるのだ。
例えば一〇あるその人の特性のうち五ないし六が備わって生まれるのだと申しますがこれは本当でしょうか。この場合は霊の分霊ということにもなるのでしょうか。
霊の特性が多くなったり少なくなったりするってことはありますよ。それから分霊ってことは人間の霊にはないんです。神様のほうは高級になるほど分霊しますがね。それから狐はちょうど分霊するように思えますが、分霊じゃなくて眷族がたくさんいて、これがほうぼうに懸るからちょっと分霊のように思えるんですよ、本当は分霊しないんです。それから霊ってのは一瀉千里に行きたい所へ行くんです。三軒でお祀りするときは三軒に行くし、一〇軒でお祀りするときは一〇軒に行くんですよ。だからこれも分霊するように見えるんですが、人間の霊は決して分霊するもんじゃないんです。
「『御光話録』十一号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年08月21日