〔 質問者 〕二三歳の娘、御浄霊をいたしましたところ、犬神様の霊が憑っておりまして、昨年その娘の父が実行組合長をしておりまして、米の供出量を決定しましたところ、Tという人が、それは不公平だと言って非常に怨み、犬神様へ詣り、その娘を殺してくれと頼まれたので殺そうとして憑っていると申します。御浄霊をいたしますと非常に苦しみます。いかに話しましても聞き入れず、この娘の命を取るまでは離れないと言います。続いて御浄霊をいたしておりましたが、苦しいのであるから「心経」を三回上げてくれ、そうしたら出るからと申しますので、家族の人が上げましたところふつうの状態となりました。はたして霊が出たのでございましょうか。もしまた憑依いたしましたらいかがいたしまして、よろしゅうございましょうか。なお犬神様とはなんでございましょうか。
人間が、畜生道に落ち犬になったものです。一度神に祀ってもらったことがあり、信仰に入ればだんだん治ります。
「光明分会『会報』八月号、昭和二十四年八月一日、19490801、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年08月01日