昭和二十四年七月三十日 講話(7) 光録08

〔 質問者 〕生き霊が憑依する場合、その本人の状態および想念はどのようになりましょうか。

 なるほどね、これは知りたいことでしょうね。(笑声) 生き霊が憑いた場合、本元はボンヤリして気の抜けたようになるんです。生き霊が憑るのは親子、兄弟でもいくらかはありますが、一番強くかかるのは恋愛関係で美人と美男に多いんです。だから、あんまり美しくない人は安全ですが、美しい人は大いに気をつけなくちゃいけない。(笑声)そして死霊が憑くと背中が寒くなりますが、生き霊の場合は体が熱くなり、先方の霊の感情が映るんです。例えば、いくら女を思っても女がさっぱりなびいてこない場合、失恋して悲観してしまってボーッとしてますね、そのボーッとしてるのが女のほうへそっくり映って、女のほうは非常に気持ちが悪くて憂鬱になるんです。で、生き霊がごく強く映った場合は本元は眠くなるんです。霊が来る場合なんて本人はたいてい眠ってるもんです。つまり、霊が脱出するんですね。脱出すると言ってもこの場合は副守護神のほうですよ。

 いまのは失恋の場合ですが、今度は両方が愛し合ってるときには、生き霊が霊線を伝わって行ったり来たりするんで、両方ともボンヤリしてますが、これは憂鬱とは違って快感を催すんです。こんなふうに霊線でもって交流するから、そこで恋愛は切ろうと思っても切れないんですよ。快感と言ってもふつうの快感と違いますからね。恋愛の快感です。これは経験のある人なら判るでしょう。(笑声)

 それから、一人の男に対し二人の女、三人の女が恋愛する場合は、その生き霊が男の体や想念の中で喧嘩するんで一つの邪念になり、快感のような、むしろ煩悶のような、おかしな気持ちになるんです。私にはそういう経験はありませんがね、(笑声) たぶん、そうだろうと思うんですよ。(笑声)

「『御光話録』九号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年07月30日