昭和二十四年七月三十日 御講話(3)  『光』二十号 「超人的の業」

〔 質問者 〕当年二二歳の女、昨年一二月婿養子を迎え結婚式当日精神に異常を来たし結婚解消となり、本年三月九日より一カ月間四〇回ほどの浄霊にていったん治りましたが、本月一日夜再発し前夫を慕いどうしても諦められないと申します。発病の原因がなにか霊的関係があるのでございましょうか、お伺い申し上げます。ちなみに同女には以前婚約者があり戦死しております。

 戦死した霊がその執着によって結婚を邪魔したものだろう。結婚式当日異常者になったのはそういう意味である。その後浄霊によって霊は恐れていったん退散したのが諦めきれなくまた憑いてきたのだ。入信して気長に精進すればその執着がとれる。信仰の眼目は執着をとるにある。執着がとれると先夫は生きている人を思いきれずにつくのは罪ということを知るから諦める。そうすれば妻女の執着もとれる。祝詞、御讃歌の言霊によって執着をとるのが一番よい。必ず治る。

「『光』二十号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年07月30日