昭和二十四年七月三十日 御講話(19)  『光』二十号 「超人的の業」

地獄の霊を払う 室外からの浄霊も威力
  
〔 質問者 〕三五歳の女、三年前から夏でも綿入れを着て炬燵にあたり室内に火を起し戸障子雨戸を閉めきり、他人を入れず従って室の掃除もできず塵は一寸も溜まっているかと思えるくらいです。しかし本人は寒い寒いと言いながら汗をかきます。汚れますと次々に脱ぎ捨てて積み上げてあります。近所に住む知人で岡本という七五歳のお婆さんがおり、病人はなにかとこのお婆さんを頼りにして毎日そこへ金子や食料品をとりにやり、食事は間食のみを採っております。そして金品をとりにくるのを拒めばたちまちその霊が来るのかここ数日来腰に一貫目くらいの重みがかかり立ち上がれずまたその霊が身体のほうぼうをまわり、食事もできず霊の離れたときようやく乳一合、卵、果物くらいを食べられるのです。岡本さんは最近に教修を受けた人で入信後右の病人の室に入り御浄霊をしてからそのように悩まされておりますので、私は岡本さんを一日も早く助けてあげたいと存じます。いかにしたらよいでしょう。またその病人を浄霊するときもしその病人が室に入ることを拒めば、室外から浄霊してもよいでしょうか。

 本人に知れないように室外から浄霊するほうがよい。それでよく効く。これは最低地獄の霊である。これによく似た病人があって『霊界叢談』に書いてあるが、必ず治るから気長にすればよい。

「『光』二十号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年07月30日