〔 質問者 〕阿吽《あうん》の意味について御教示をお願い申し上げます。
これはアとウンで、アは天、火で、ウンは地、水です。だから阿吽で陰陽ということになり、アは男、ウンは女で産むことになるんです。角力《すもう》なんかも、力士のどっちかが男になり、他のいっぽうが女になって、それで呼吸が合うんです。「阿吽の呼吸」なんてだからうまく言ってますね。
〔 質問者 〕自然の事象にもよく「阿Ьの呼吸」と申しますが……
ええ、やはり陰陽が合うことなんですよ、ま、陽陰ですね。
〔 質問者 〕同じように御光りをいただいてても、人によりその御力に格段の相違があるように存じますがこれはどういうわけでしょうか。
まったくね、浄霊する人によってたいへんな違いがありますからね。……これは結局霊力の強さによるんですが、長く、そして数多くやってる人は強いんです。一、二年やってもどうにもならない病人を、私が二、三度やると治ってしまいますからね。それくらい人によって違う……まあ、違うのがあたりまえですがね……(笑声)
で、この霊力が違ってくるのにはいろいろ原因がありますが、第一は、日本人には三種の系統があるんです。本当の日本人である大和民族と朝鮮系と支那系のこの三つですね。そしていわゆる日本人の中で一番多いのは支那系で、これは一〇〇人のうち六〇人くらい、朝鮮系は三〇人くらい、それから一〇人くらいが日本人です。だから本当の大和民族はごく少ないんです。ま、多く見て十分の一でしょうね。これは霊統ですよ、血統のほうはいろいろ混りますが、霊統は混りながらもちゃんと繋がっているんです。それで、日本人の霊統の人が浄霊すると非常に力が強くてとてもよく治るんです。それから朝鮮、支那の順ですね。しかし、この区別はちょっと判りませんよ、顔を見たって判らないし、名前でも判りませんしね。
次はその人の心ですよ。この信仰に入って「なるほど、これは非常にいいことだ、世の中の人はまったく地獄に苦しんでいる。これを一人でも多く助けなくちゃいけない」っていう心の人はどうしても治りがいいし、「まあまあ信仰して御利益をいただいて、安楽に暮せりゃそれでいい」なんて思ってる人はそれほど力が強くなく、やっぱり治りが悪いですよ。
それからまた、これは生まれつきだからどうにもならないけど、よく言う「きかない気」の人は治りがいいですね。
しかし、どうしたって誠の多い人ですよ。本当に気の毒でたまらないから治してあげようって人は治りが一番いいですよ。この人を治したら金がうんと入るとか、出世するとか、勢力を得るとかいう気持ちでやると、ちょっと治りがよさそうに見えても、結局はあまりよくないですね。やっぱり、その人の心通りになるんですからね。心が神様の御心に合っている人は、なんと言っても御守護も強く、力もまた強いもんですよ。心持ちしだいで同じ霊線が来ても、その人の体を通るときに違ってきてしまうんです。きれいな水でも濁った所を通ればやっぱり濁ってしまうし、濁ってない所を通れば、どうしても水がきれいなのと同じでね、そんなもんですよ。
それから、根本から言うと「覚り」っていうこともあるんです。 信仰の深いことが判ってくると、 霊力も従って強くなります。勿論、深いと言ってもどこまでも深いものなんですがね。 ちょうど、 ピラミッドのようなもんですよ。(お煙草二本での形をお示しくださる)この辺が( )ふつうに活動している人の程度ですが、この辺( ) になると霊的に位がついてきて、霊力がずっと違ってくるんです。もう、この辺( )から上になると神秘が判るんで「見真実」となるんですが、一番上は主神で、ここになるともう判らぬものはなにもないんです。お釈迦は、まあこの辺( )だったんですが、この一番上まで上った人は未だだれもいないんですよ……