〔 質問者 〕人の生まれ代わりにつき、ある霊の申すのに「前生の人の性格中数種の特質(例えば一〇の特質ありとせばそのうちの五ないし六種)を具えて生まれる場合もある」と申しますが、右は本当なのでございましょうか。この場合に霊の分霊と憑依について。
たしかに多くなったり少なくなったりすることはある。人間の霊には分霊ということはない。神様は高級になるほど、いくらでも分霊ができる、狐などは狐の眷族がほうぼうへ憑るので、ちょうど分霊のようにみえる。また霊は一瞬にしてどんな遠方でも行くから、分霊されたように思えるのである。
「『地上天国』六号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年07月20日