〔 質問者 〕建築の場合棟木を継ぎ合わせますとき、頭と頭を継ぎ合わせますと長男に障ると申しておりますが、なにかわけがございましょうか。
ぜんぜんでたらめではない。なぜなれば順序が反対だからである。頭と尻とつなぐのが本当だ。私は部屋に物を一つ置くにしても順序を考えてしている。順序を間違えるとそれがいろいろのことに影響してくる。順序が整っていると気持ちがよい。活花にしても法があり、お辞儀でも目上の人が目下の者より下の座でお辞儀をするなどは妙なものである。
「実生分会『実生分会ニュース』七月号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年07月10日