昭和二十四年六月二十三日 講話(15) 光録12

〔 質問者 〕六二歳の女、以前脳溢血をやり以後睡眠中以外は全身微痙攣が持続し、口および両手は特にひどいのですが、これはなぜでしょうか。

 中風になると痙攣がよくあるんです。私の知っているので一番大きかったのはこのくらい痙攣してましたよ(約一〇センチメートル幅くらい)。中風で一番重いのは痙攣ですね。その次は手を握ったままで胸へ持ってきたっきりの状態、その次は少し腕が胸から離れて、手は親指を握りしめている状態、その次は腕はたいしたことなく掌も開けるが、指先だけ曲がっている状態、まあだいたいこのくらいですね。

 ですからこの人はだいぶ重いんですね。以前、私が扱った人で、ちょうど物をとり込んでいるような格好をしてたんで、私言ってやったんですよ、「あんた、あんまり欲張ってるからだ」ってね。(笑声)

「『御光話録』十二号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年06月23日