〔 質問者 〕三月三日の桃の節句と五月五日の端午の節句は神秘とされておりますが、いかなる意味が秘められているのでございましょうか、御教えを願います。
三という数は水で女、五は火で男、伊都能売神は経と緯で男と女の神様、仏界では観音様である。桃は季節的に若い処女のような感じなので用いたものであろう。雛様はもとは紙で作ったもので、徳川時代からだんだん立派になって現在のようになってきた。天皇皇后を現わしたものである。端午の節句には男の子の出世を祝っていろいろな飾り物をする。鯉のぼりの鯉も出世魚である。その他いろいろな意味があるが、いまはこれくらいにしておく。
「神光分会『会報』二号、岡田茂吉全集講話篇第三巻p282」 昭和24年06月15日