昭和二十四年六月十三日 講話(2) 光録12

〔 質問者 〕(二)神様からご覧になった場合の良否は判らなくても自己の所信を表現する場合の言霊はどうなりましょうか。

 神様からご覧になって…‥と言っても、これも程度問題でね、良否は判らないと言っても、まあたいていは常識で誠をもって見れば判りますよ。ただ、大乗の善と小乗の善とが間違いやすいんです。大乗ばかりでも困りますが、戒律なんかは小乗で、戒律があるから悪いことをしないって言うのは本当じゃない。警察があるから悪いことをしないっていうのは、檻があるから噛みつかないのと同じことです。檻がなくても噛みつかなくなって初めて本当ですが、まだそこまで人間がいってないんで檻をなくすわけにはゆきませんがね。

「『御光話録』十二号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p3~3 」 昭和24年06月13日