〔 質問者 〕ユダヤ教、仏教、キリスト教などいわゆる世界の大宗教と称せられるものはすでに二、三千年の昔において今日の世相人心をほとんど遺憾なく言い表わしておりますが、このうち最も主でありかつ未だ実現しないものは「最後の裁き」であり、このとき人類の三分の二は篩にかけられピラミッドの王房に入り得るものはほとんど三分の一と言われております。もしそうとすればその裁きは病気、天変地異、戦争など種々あろうと存じますが、そのうち最も烈しいものはなんでしょうか。またその時期はいつでしょうか。
三分の二が死んで、三分の一は助かるなんて予言はないですよ。これは間違いですよ。ただ、仏教には「仏滅の世が来る」って言ってますが、これは仏教が滅するのか、あるいは仏が滅するのかははっきりしてないが、これは大きいことですがね。……キリスト教のほうではこれを「世の終わり」とか「最後の審判」と言ってますが具体的にはなんとも言ってないですね。時期については仏教では五十六億七千万年、キリストはだいたい二千年後だといって、そのときにはキリストが再臨すると言ってますね。これについてはもう私は到るところで書いてますよ。それから時期は言えませんね。判ってても言えませんよ。むしろこれは判らないところに価値があるんです。例えば、人間は自分の寿命が判らないから一生懸命働いているのと同じで判らないほうがいいんです。また、何時何日に「最後の審判」があるなんて言っても、中には「それじゃ、まだ時間があるから改心するのは早い」なんてのも出てくるかもしれない。(笑声)
予言てのは人心を惑わすから言っちゃいけないんです。「世の終わり」のほうはキリスト教で言ってることだからこれは大ッピラでいいんですが。……しかし、時期が近づいたってことはたしかですね。なぜかって言えば、この浄霊の力が強くなってきたから。「おかげ話」を見ても判るように、奇蹟がだんだん多くなり、治るのも早くなってきてるんです。これは霊界に火素が増えてきたからで、火素が増えると浄化が強まり、結局どうなるかって言えばあらゆるものが浄化されてくるんです。別に病気だけではないんです。だいたい想像すれば判るでしょう……