昭和二十四年六月十三日 講話(11) 光録12

〔 質問者 〕動植物の病気もやはりそれぞれの霊の曇りの浄化作用なのでしょうか。

 この「動物」ってのは人間以外のことでしょ。

 学者ってのは仕末が悪い、人間も動物の中へ入れるから(笑声)……これは動物と植物で違うんです。植物には病気……浄化はないんです。なぜなら罪がないから。だから同様に下等動物……犬や猫にも罪はないんです。罪があるのは人間だけですね。つまり人間には自由が与えられている、自由が与えられているからこそ地上の経綸がで
きるんですが、畜生やなんかを人間が使うことができる、そこに人間が罪を作る余地があるんです。

 そこで植物には浄化というものはないはずなんですが、虫が湧いたりいろいろするのは人間の罪が植物に発生するんです。いま、全国的にさかんな松の木の松食い虫なんかは、だから人間が作って、しかもそれを嘆いてるってわけなんですよ。人間が霊界を曇らせると害虫が発生するんです。すべて人間本位です。だから地上をよくするのも悪くするのも結局すべて人間なんです。
  

〔 質問者 〕邸内の木なんかが枯れたりする場合はいかがでしょうか。

 そこの主人公の性格で木が弱ったり、枯れたりするんです。その家が栄えてるとき、徳を積む人が住んでるときは木の勢いなんかも違うもんですよ。だから庭の木や草を見れば、そこの人の性格が判りますよ。
  

〔 質問者 〕樹木の種類によってもその感受性が違うものでしょうか。

 ええ、違いますよ。松なんか一番感受性が強いでしょう。……だから、植物には霊の向上なんてことはないんです。いっさいは人間のためにあるんですから。