昭和二十四年六月三日 講話(25) 光録12

〔 質問者 〕私はガラス製造業を営んでおりますが、本年三月に御神体をお祀りさせていただきましたところ、四月三〇日ガス井戸(天然ガス)が突然止まってしまいました。元のようにガスが出ますよう御守護のほどお願い申し上げます。また、これは新しい井戸ですのでこんなに早く止まるはずがなく不思議でなりません。なにかの祟りでしょうか。

 やはり先祖がやってるんでしょうね。ま、もう少し経ってみないことにははっきりとは判りませんがね。……この間こんなことがあったんです。ある家で、いくら牛を飼っても死んでしまうんですね。他の家ではなんともないが、その家で飼うと死んでしまうんです。で、私はその人にいまの職業をやめて信仰の仕事を専門にやれってことだって言ったら、納得して喜んでやってる人がいますが、これもあるいはそれかもしれませんね。
  

〔 質問者 〕井戸が止まったばかりでなく、一度はガス井戸で死ぬような目に遭ったこともございました。

 ははあ、やめろってことかもしれませんね。私もそういう経験があるんですよ。私は若いころ絵かきになろうと思っていたところ、眼が悪くなってやめたんですが、それでもまだ執着があって今度は蒔絵を始めたんです。そうしたら、とうとう神様に手の筋を切り取られてしまったんです。で、他の指は曲がってもこの指 (右手の人差し指)は曲がらないんですよ。従って筆を持つことができなくなって、どうしても止めなければならなくなったのです。蒔絵ってのはこの指を一番使うんですからね、どうすることもできないんです。これはだから、蒔絵を諦めろってことで、神様のことをする使命があったんですよ。

「『御光話録』十二号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p313」 昭和24年06月03日