〔 質問者 〕御浄霊を待たずとも、精神的に苦しむことによって浄化が起きるものでしょうか。
浄化が起きるんじゃなくて起きてるんですよ。苦しむことによって浄化されるんです。精神的にも肉体的にも、すべて苦しみは浄化ですよ。その苦しみによって曇りがとれるんですからね。ところが、浄霊をすれば苦しまなくても浄化されて霊の曇りがとれるんですから、だからこれはたいへんな神の恩恵ですよ。
昔はバラモン行なんていうのがあって難行苦行をしたもんですがね。いわば難行苦行がバラモンの宗教なんですよ。釈迦なんかもバラモンの出ですがね。達磨は面壁九年と言って、九年間あぐらをかきっぱなしだったって言いますが、そうすることによって曇りがとれたんです。いままでは、人間がそうして苦しむことによって曇りが減ったんです。だから災難や病気などの苦しみで立派な浄化をいただくんですよ。苦しむだけ死んでから楽をするんです。ところが病気なんかの場合には苦しみをとろうと思って医療を加えるんですが、それで苦しみが楽になったところで、ただ浄化を伸ばすようなもんですからね。
「『御光話録』十二号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p309」 昭和24年06月03日