昭和二十四年五月三十日 講話(32) 光録08

〔 質問者 〕ある男、舌が二つに裂け、そのいっぽうはなにも感じなくなり、食事の際に邪魔だというので、その感じのないほうを鋏で切り取ってしまいましたが、その後なにごともないようです。これはどういうわけでしょうか。

 これはわけがありますよ。この人は前の世で大いに二枚舌を使って罪を作った人なんですね。その罪が消えないうちにこの世に生まれたんで、舌が二つになったのです。こんなことは実際あることですよ。二つに裂けなくても、生まれながら二枚の人もあります。だから二枚舌とはうまく言ったもんですよ。
   

〔 質問者 〕最初真ん中に筋が入ったので、どうしたのかとだいぶ騒いだそうです。

 ほう、ずいぶん変ってますね。とにかく、二枚舌を使う人はたくさんあります。そしてそのために被害をこうむった人が怨みますからね、それがいけないんですよ。

「『御光話録』八号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年05月30日