昭和二十四年五月三十日 講話(23) 光録08

〔 質問者 〕分家したばかりで仏壇がございませんが、御屏風はどこにお祀りすべきでしょうか。

 こういうのはさっそく仏壇を作らねばいけませんね。よく田舎などでは、本家さえ祀れば分家は祀らなくてもいいという所がありますが、あれはとんでもないことです。祖先によっては、自分は次男の所がいいとか、私は三男のそばがいい、長男はいやだとかいうのがたくさんあるんです。また、人間で言えば、長男の所へも行きたい、次男の所へも、三男の所へも行ってみたいっていうもんですが、ところが、行きたいと思っても次男、三男の所には場所がないわけです。だからこれは大の親不孝者になるんです。だからね、世間で「孝行したいときには親はなし」なんて言うけど、死んでから本当の親孝行ができるんです。仏壇のない人は断然仏壇を買って早く祀るんですね。

「『御光話録』八号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年05月30日