昭和二十四年五月三十日 講話(16) 光録08

〔 質問者 〕善言讃詞の三毒、五濁の意味、およびこれを滅するためにはどのような方法がありましょうか。

 三毒、五濁と言うのは仏語ですよ。三毒っていうのは貪、瞋、痴ですね。五濁っていうのはややこしい憶えにくい文字でね、私憶えてませんがね、とにかく、罪穢れの種類を表わすものですよ。だから、「三毒、五濁」ってのは人間の罪穢れを分類したものですね。そしてこれを滅する方法はいいことをすることです。いいことはしないで滅するのだったら苦しむんですね。しかし、この苦しむほうは骨が折れる割合に効果が少ないんです。ところが、いいことをするほうは人に喜ばれ尊敬されて、罪が消えるのもとても早いんです。これが信仰ですね。だから、教修を受けて入信するってことは、穢れを消滅する方法を覚えることと、これを行なうことを知るんですね。そこで、ただ教修を受けただけじゃ、まあ受けないよりよっぽどいいけれども、ほんとうに罪穢れを除るにはそれだけでは十分ではないですね……

「『御光話録』八号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p」 昭和24年05月30日