昭和二十四年五月三十日 講話(10) 光録08

〔 質問者 〕遠州の七不思議について、
  (一)遠州某地に直径四、五尺の樫の木があって、これが二股に分かれておりその二つが一年おきに交互に芽を出しますがなぜでしょうか。

【 明主様 】 これはね、この木に龍神が憑いていて、これが夫婦の木龍なんですね。そしてこれは以前は別れていたのが一緒になって一本の木となっているのです。一本になっているからこの木は両方に芽を出すだけの精力がない。そこでいっぽうずつ交互に芽を出して調節をとっているわけです。
   

〔 質問者 〕(二)遠州佐原の沖合一八町の所に「アシダカ岩」という岩がありこの岩から真水が吹き出ますが、これはなぜでしょうか。

【 明主様 】 これは地下水が岩石の孔を通って噴出するんです。きっと割に浅い所なんでしょう。

   

〔 質問者 〕(三)ある海で、海鳴りが始終どうどう、どうどうとしていて岸にいれば沖で鳴り、沖に出れば岸で鳴りますが、これは霊的な原因がございましょうか。

【 明主様 】 これは霊的でもなんでもないですよ。海の深い深い所にね……どのくらい深いか判らないくらいの所に穴があって、そこに水が押し寄せて流れ込むんです。そうすると、そこに渦が巻いてそれで音がするんですよ。その音の出る所が深いもんだから、岸では沖で鳴ってるように聞こえるし、沖では岸のほうで鳴ってるように聞こえるんですよ。これは一つの阿波の鳴戸ですね。

   

〔 質問者 〕(四)ある谷底の岩にきれいな牡丹の花が咲いていてこれを採りにゆくとないのですがいかなるわけでしょうか。

【 明主様 】 これは変ですね。そんな所に牡丹が咲くわけもないし、採りに行くとないなんてわけもありません。きっとその岩に光線が当たって、その反射の具合で岩に牡丹が咲いているかのように見えるんでしょうね。

「『御光話録』八号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年05月30日