--正月について。
(一)一月を正月という意味
(二)松竹梅のおかざりの意味
(三)〆飾り
(四)お飾りに使用する裏白、昆布、幣、海老など
(五)小豆粥
(六)七草
【 明主様 】 これはたいした意味はない。一月を正月というのは、年頭に当たっていままでの間違ったこと悪いことを反省して正しく出発しようという意で、正しく始める月という意味である。
松竹梅のおかざりは、松は六、竹は七、梅が五で、五六七になる。故に本当は梅松竹と書くべきだが、松は一番位があるので松竹梅としたもので、やはりミロクという芽出度いことの予言でもある。
飾り七五三繩の由来は、神代に国常立尊を艮へ押し込め、その系統の神々をも押し込め、ふたたびこの世に出られぬようにという意味でシメを張ったものだということになっている。
その他 柊 はトゲトゲしているから悪魔除けの意味。ぞう煮は尊の臓腑を煮て食うという意味で、小豆粥は血と筋を食う意味、また煎豆を撤くが、これは煎豆に花が咲いたら出よということなどで鬼門を非常に恐れた。昔から良いことを反対に解したことはたくさんある。
裏白、裏の白いということは浄いことで、裏に秘密や暗い蔭などないという意味。白は清浄の色で、神主の着る白衣は浄衣という。昆布はヨロコブの言霊で、幣は祓い浄める意味、ヌサから出ている。橙は代々喜ぶにかけており、ゆずり葉は家督とか名とか継ぐ意味、海老は腰の曲がるほど寿命の長いこと。要するに芽出度いものを集めたのである。
七草というのは一種の迷信である。昔から七の数を多く使ったものである。子供が生まれればお七夜を祝い、死ぬと初七日とか七七四九日を最後の法要日とする。 春秋の七草、何々の七不思議、七曜、北斗七星等々で、 また七は成り鳴るで物が完成する意味であるから、七草というのは正月が一期すんだというわけで、創世記にも、七日目に完成、日曜日に神が休んで祝うとある。