〔 質問者 〕紅卍字教の霊統、至聖先天老祖、扶・の術などについて御教示をお願い申し上げます。
紅卍字教っていうのはいまから三、四十年前に、支那の済南の在方に百姓みたいのがあって……
支那って所では、ごく古い昔から丁の形をした棒を使い、それを人間が両方から持っていると、この先が自動的に動くんです。「ミコ」っていう字は丁に人を二つ書いて、「巫」と書くでしょう。これが古い時代にもあったんです。
それを三、四十年前に道教の信者がやったところ、棒が独りでに動いて字を書いたんですが、それからだんだん道院というのができ、やがて社会事業を始めて紅卍字会になったんですよ。道院が霊で社会事業が体ですね。
で、ここでは四角い浅いお盆みたいなものに銀の砂をしいて、それを机の上に置き、その机の両側に人が棒を持って立つと、自動的に砂の上に字を書くんです。これは神様が棒を持って書くんですよ。両方の人が相談し合って書くって言ったって、そういうことはできないんで、持っているほうはほとんど動かずに、先だけが動くんですからね。その前に、お経を上げるとかいろいろ儀式をやって、それからこれを始めるんです。そして正面に神様の坐る席をこしらえ、香なんかを焚くんです。
で、これはその至聖先天老祖が書かれるんです。これを直接書くのは、釈迦、キリスト、観音、弥勒、孔子、マホメット、舎利弗っていうような偉い人や大宗教家が、この老祖様の言いつけで書くわけです。傍に立っててそこに出た文字を書きとめる係りがあるんですが、そりゃあ、とても早いもんだそうです。そのときは、「観世音菩薩、老祖
の命により何々の教えを伝う」とか「釈迦如来、経文の誤りを訂正す」とか出てきて「どのお経のどこを訂正しろ」と言うんです。また、キリストだと「老祖の命により今日イエス汝らに教う」というふうにいろいろ出てくるんです。それから棒に筆がつけてあれば、絵を書いたり字を書いたりするんですよ。
先に、「岡田茂吉」と書いて「浄」と書かれたのをもらったことがありましたがね、いま、私がやってる仕事は浄霊のように、みんな「浄」の仕事ですからね、あれは二〇年ほど前ですが、もうちゃんとそのときには決まっていたわけですね。
この至聖先天老祖っていうのはエホバですね、日本でいえば国常立尊になるんです。つまり最高の神様ですね。 ……いまに紅卍字会と連絡するようになるはずですがね、ある時期がくるとこの扶<フーチ>に出てくるんですよ。まあ、来年か再来年でしょうかね。