昭和二十四年五月二十三日 講話(12) 光録10

〔 質問者 〕宗教と科学は一致するとのお言葉でございますが、宗教が科学で理論づけられたときには神の神秘性は失われ唯物的ならざるを得ないと存じますが、いかがでしょうか。

 本当は、宗教は科学的に説明がつくべきものであって、もうすぐにいろいろ新聞や雑誌に出しますが、科学で説明されて神の神秘性が失われたっていいですよ。神秘性が失われたほうがかえってはっきり判っていいでしょう。はっきり判らないから神秘性が出てくるんで、はっきりして神秘性がなくなれば迷信なんかもなくなるからいいですよ、いっこうかまやしません。

 この間ラジオで「宗教はなくならなくちゃいかん」って言ってましたが、これは真理ですよ。本当の時代になれば宗教はなくなりますよ。病人があるから医者がいるのと同様で、悪い人がいるから宗教が必要なんですからね。だから、立派な人ばかりになれば宗教はいりませんよ。

 私は神秘をなくしてるようなもの、神秘を暴いてるようなもんですよ。本当はね、科学も宗教も同じもんです。ただ、どっちかが先に進むものなんです。私のほうは科学よりずっと先に進んでるんです。だから、私のほうが科学で、科学が神秘なんです。(笑声)……

「『御光話録』十号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年05月23日