昭和二十四年五月十三日 講話(8) 光録10

〔 質問者 〕「ニンニク」を食べてもやはり薬毒は残りましょうか。

 薬毒はないが、こういった臭いものをたくさん食うのはいけません。人間は味のない物を一番よけいに食うべきものなんです。その次には味の薄いものを食うんです。だから、米の飯と水、これは味がないから一番よけいに摂って、次に味噌汁だとか煮物だとかは味が薄いからこれをその次に食うんです。これに対して味の濃いもの、辛いもの、例えば唐辛子だとか、わさびだとかですね、梅干のように酸っぱいもの、それから臭いものは少しならいいけど、たくさん食うのはいけないんです。

 勿論、朝鮮人のように子供のときから始終食って馴れてるのは差し支えないんですよ。けれどね、日本人が急に「ニンニク」を食い出すのはいけません。よく「ニンニクは薬になる」って言って食べますがね、そんなことはありませんよ。ふつうニンニクは神様にはお上げしませんが、それは臭いからですよ。もし上げるんならほんの少しでいいんです。唐辛子やわさびも同じですよ、しかし、少しくらいなら食べたっていいんですよ。やっぱり、刺身にはわさびがないとまずいですからね。

「『御光話録』十号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p」 昭和24年05月13日