昭和二十四年五月三日 講話(1) 光録10

〔 質問者 〕仲人をいたします場合、結婚する二人に対し責任を持てないことがありますが、かかる際にはどのようにいたすべきでしょうか。

 常識的にやればいいですよ。十分に責任を持てないようだったらよせばいいし、責任を持てそうだったらやればいいでしょう。
  

〔 質問者 〕昔から、仲人をするようにならねばいけないと申しますが、私自身どうも仲人がつとまらぬものですから、身が至らぬためかと存じますが……

 そんなことないですね。身が至ってても仲人をやらない人はありますよ。……私はしませんね。なぜって、この青年とこの娘なら大丈夫だっていうような人がないんでね。(笑声) だからほとんどやってないんです。頼まれたんで二、三度はやりましたがね。それも頼まれたからやったので、こっちから積極的にやったんじゃないんです。それが良心的じゃないんですかね。私の役目はね仲人やる役目じゃない、もっと一遍に多くの人を仕合せにするのが役目なんですからね、仲人をやらなくたってなんとも思いませんよ。だから、あんたも責任を持てないようだったら手を出さないことにして、それよりも信仰によって一人でも多く救うようにするんです。そのほうが大きいですよ。仲人なんてことをやっても知れたもんです。そんなことは信仰のない、世間の人にやらせとけばいいんですよ。

「『御光話録』十号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p219」 昭和24年05月03日