昭和二十四年四月二十三日 御垂示(37) 光録06

〔 質問者 〕先月二五日、私宅に光明如来様をお祀りいたしましたが、そのころから観音様のお話をいたしますと体が非常に重苦しくなります。以前、私は稲荷やハッカイ様を信仰していたことがあります。いかなるわけでしょうか。

【 明主様 】これは稲荷さんの霊か、ハッカイさんの霊か、それとも祖先でこれを信仰していた人が気に入らなくてそうするのか、どっちかですね。これはなにもしなくていい。なにもしなくて、光明如来様にお詣りして祝詞や御讃歌を上げているうちに、だんだん先方が判ってきますからね。先方が救われて気持ちよくなるから、こっちも気持ちよくなって重苦しくなんてなくなりますよ。

 またね、霊が聞く場合もあるんです。その人に憑って祝詞や結構なお話を聞く場合もあるから、あながちその人の信仰を止めようとする……とばかりは言えませんね。高級な霊になると、霊そのままで聞けますが、たいてい八衢以下の霊は人間に憑り、人間の耳を通さねば聞けないんです。だから、ここでもね、ここに来ている人よりずっと多くの霊が聞いてるんですよ。この話を聞きたいと思うとね、いくらも聞きたがってる霊のいる中から代表者が憑って聞いて、それを聞けなかった霊に「こんな話をした」と言って話すんですよ。すると、そういうのを聞いてありがたがり、改心して自分の子孫や縁故のある者に働きかけるんですよ。だから発展するんです。だから例えばいまここに一〇〇人いるとしたら、五〇〇人も一〇〇〇人もの霊が聞いていることになるわけです。

「『御光話録』六号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p121」 昭和24年04月23日