昭和二十四年四月二十三日 御垂示(22) 光録06

〔 質問者 〕五〇歳の女、半年ほど前に扇風機をかけながら寝たため、以来体の自由がきかなくなりハリ、灸、電気などの療法を試みましたがなんら効なくいよいよ悪化しております。これはいかがでしょうか。

【 明主様 】扇風機のためにね、よくこういうことがありますよ。体が不自由どころか死ぬこともありますよ。先にね、大阪のほうの芸者が夏あんまり蒸し暑いもんだから股の下に扇風機を入れて股に風を通しながら (笑声) 寝てしまってその翌日死んでしまったのがありました。

 この人は最初に扇風機をかけた部分に御浄霊するんですね。まあ、言わばその部分が一部だけ死んだんですね。それから後にやったハリ、灸、電気なんかがとても悪くしている。電気ってのは非常な毒素があってね、電熱なんかもあまり長くかけてはいけないわけです。どこでやった実験でしたかね、いろいろ試験した結果、電気が一番人体に悪いってことが出てましたがね。……人間の体は局部的にいろんなことをするのが悪いんですね。局部的に氷で冷やすのなんかそこの活動が止まるから最も悪い。そしてこの人だってほおっておいたらもうとっくによくなっていたでしょうが、あとでいろいろ療治をしたからこんなになってしまったんです。いまでは扇風機の障害よりか後のほうの祟りですね。これはすっかり治りますよ。

 また、こういうことは考慮に入れておくことが必要ですね。例えばある病気が医療で治りますね、治るんだけどそのために初めの病気よりもっと悪い病気を体に入れることになる。つまり病気保存法ってわけですね。私がまだ治療時代のころ、横浜のほうの病院へ頼まれて行ったことがあるんですが、患者は大学生でしたが危篤なんです。聞いてみると、最初入院したときには猛烈な腸カタルで、高熱のため頭を冷やしたんだそうです。二〇日間ぶっ通しに冷やし続けたって言うんですが、それをやってるうちに腸のほうは治ったが、今度は頭が麻痺し始めたんです。食欲がぜんぜんなく、始終嘔吐感があるんですね。食べないからなおさら頭が朦朧としてきたんです。すると今度は医者は「脳が悪い」と言い始めたそうです。そこへ私が行ったわけですがね。私がいろいろ説明したんですが、親類の者が集まって相談して結局医者に任せるというほうが勝って、私はしかたなしに帰りましたがね。その人は三日経って死にました。実際あんなのはほとんど殺人ですね。こういうことはいくらもあるんですよ。

「『御光話録』六号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p112~113」 昭和24年04月23日