昭和二十四年四月十八日 光05 唯物主義者との問答

唯物主義者との問答

 某日某所、唯物主義者甲、唯心主義者乙との対談

 甲 病気は医者が治すんだから、信仰なんか必要がないと思う。

 乙 必要がないとすると、医学なら治るという意味か。

 甲 そうも言えないが、医学以上のものは今日ないからと思う。

 乙 医学以上のものはないとしたら、信仰療法にすがってくる人の多数なのはどういうわけか。

 甲 それは迷いだ。

 乙 医学で効果があるとすれば、迷うはずがないではないか。

 甲 (沈黙)

 乙 信仰療法へすがるのは、だれからか奨められるからだが、奨める人は顕著な効果を認めたからである、そのために人を奨める気にもなる、そうでなければ、人の生命に関わるほどの問題を人に奨めるはずがないではないか。

 甲 なるほど。

「『光』五号、岡田茂吉全集講話篇第三巻p297」 昭和24年04月18日