昭和二十四年四月八日 御講話(19)  光四号 「妙智の業」

 霊媒について
  
〔 質問者 〕各地におきまして霊媒研究がさかんに行なわれております。人形、ラッパ、蓄音器などを用い、踊らしたり鳴らせたりするそうであります。また繩抜けなどもするとか、これはいかなる霊が行ないますか。

 そういうような元祖は亀井三郎という人でこの人は先日私宅へ来た。最初立会人(ふつう一〇人ないし一五人)が霊媒を椅子へ縛りつけ、結び目に紙片をゆわえ封印をする。ラッパなど空間へ稲妻型に迅速に動く。とうていトリックなどではできない。ときどき空間で鳴らす。

 不思議なのは繩抜けで、これは物質の霊化でふたたび物質に還元するのである。右の亀井氏にはバラモンの行者の霊が憑いてやらせるのでこの霊は非常に大きな男で酒好きだそうで、実験後三升くらいは飲むそうで、そのため亀井氏は大酒呑みとなり、近ごろはウィスキー一本を飲まないと酔わないと言っていた。霊は明るいと活動ができないので実験は真っ暗な所で種々の器具に夜光液を塗って行なうのである。こういうことは一度見てしまえば興味を失い、永続性はない。

「『光』四号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年04月08日