昭和二十四年四月四日 講話(6) 光録07

〔 質問者 〕石油はいかにして発生したのでしょうか。

 これは石炭の溶けたもんですよ。だから戦時中に石炭液化ってのをやったんです。これは石炭から石油を取るんですがね、あれはドイツで発明されたもんでしたっけね。石油は地下にある石炭が溶けたもんです。だからだんだん掘ると出なくなるんです。以前は越後でずいぶん出たもんですがね。いまでは秋田でやってて秋田のほうがずっとありますからね。それで石炭は地熱によって溶けるんです。それじゃ石油のある所とない所のあるのはどうしてかって言うと、地層の表面は岩石なんですが、その岩石に亀裂ができててそこから地熱が発散するんです。で、その発散する場所の石炭が溶けて石油ができるんですよ。地熱っていうのは熱いガスですからね、中へ滲み込むってことはないんです。

「『御光話録』七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年04月04日