昭和二十四年三月八日 御講話(12) 光録05

〔 質問者 〕お彼岸、お盆の霊的意味についてお伺い申し上げます。

 彼岸のときは太陽が冬至と夏至の真ん中をまわるときで、ちょうどいいときなんですね。で、このちょうどいいということが天国、極楽になるのです。つまり理想世界のことですね。彼方の岸というのは「理想郷」の意味でしょうね。で、そのときお墓参りをするということで、別にはっきりした意味はないのですが、まあちょうどいいときに先祖を祀るというわけでこれは理屈なしにいいことですね。お盆のほうは、地獄にいる霊が始終苦しんでいてかわいそうだから一年に一度帰らせるのです。彼岸もお盆も釈迦が作ったのでしょう。
   

〔 質問者 〕地獄の霊だけでしょうか。

 地獄以外の霊はいつでも帰れるから、お盆は主として地獄の霊を慰めてやるんです。このときだけは思いきってたくさんごちそうを食べられるのであって、迎火をたくのも霊が来る目印のためです。

「『御光話録』五号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年03月08日