昭和二十四年二月十八日 御講話(13) 光録04

〔 質問者 〕学校在学中の人がお道に入り、この歴史的な偉大な意義を覚らせていただくにつれて、
  (一)現在の学校教育
  (二)いままでの「夜の世界」の学問研究
 などに対しどのような態度を取るべきかということについて悩む人がございますが、この点いかがいたしたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】 そのうち私はこういうことについて論文を書くつもりですが、現在までの学校教育も学問も間違っているんです。二、三日前もある人と話をしたんですが、その人が、多くの人を使った場合大学教育を受けた人のほうが役に立たない、というので、私は、それはね、大学教育というものは既成の学問であり旧式だ、二〇年前に大学を出てもいまはずっと世の中が進んでいる、にもかかわらず二〇年前に学んだものを当てはめようとする、だからうまくゆくはずがない。ちょうど夏になったのに冬の綿入れを着せようとするのと同じです。学問は既成文化にとらわれているし、また理屈に傾きすぎている。そんなカビの生えた理屈を現在に当てはめようとするから駄目なんです、と話したんですが、そのとき傍にいた人は中途からいい加減の学問をした人ですが馬鹿に頭がいいんです。実際あまり小さいときから学問をするのはいけないんですね。いまの学校教育も既成の理屈で固めすぎる。だからあまり固めないで社会の発展と調子を合わせなければいけないのです。

「『御光話録』四号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年02月18日