昭和二十四年一月二十八日 御講話(10) 光録03

〔 質問者 〕禿について、
  (1)禿は遺伝でしょうか。
  (2)毛細胞の活動が鈍ると禿になると申しますがいかがでしょうか。
  (3)先天的な禿ではなく、高熱のための禿は治りましょうか。
  (4)禿の者が「かつら」をかぶるのはよろしいでしょうか。
  (5)女子は男子より禿が少ないのはなぜでしょうか。

 これが滑稽なんですよ。毛細胞の活動が鈍れば禿になるのは判っているがどうしてその活動が鈍るのかが問題です。禿はね多く遺伝するが絶対に遺伝するのでもないです。

 私の親爺は禿げてましたが私は禿げません。 禿げるのは頭に毒があるからで、 この毒を除けば毛は増えますよ。……高熱などの禿は治りますよ。……「かつら」をかぶるのはいいでしょう。
 

〔 質問者 〕「かつら」をかぶるとむれてしまってせっかく生えてきた毛がまたなくなってしまうようですが。

 そんなことはない、むれて禿になるんだったら役者はみんな禿になるはずです。その人は毛生薬を使ったのでしょう。
 

〔 質問者 〕一四歳から禿げだして以来そうとう毛生薬を使いました。

 その毛生薬がいけないんですよ。まあ、禿の学校じゃないからこのくらいで (爆笑)……男に禿が多いのは禿も一つの威厳を表わすもので、まあ神様がそうしたんでしょう、気をきかせて。(笑声)

「『御光話録』三号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年01月28日