昭和二十三年六月二十八日 御講話(9) 光録(補)

 〔 質問者 〕御軸に対しまして合掌してから頭を下げる人と合掌せずに頭を下げる人とありますが、いずれがよろしいでしょうか。

 手を合わせてから頭を下げるほうがよい。お供えものは人間のほうへ向け人間が見やすいようにするのが本当です。神と人間と両方満足するように。ドイツの哲学者のオイケンはこれについて「人間が満足するために神を祀るのである」と主張していました。気持ちをやはり神様に上げることです。神様のお供えには箸はいらない。御先祖には向こう側(仏様の側)に箸をつける。観音様の御軸に対するお供えは箸を観音様のほうにおいたらよろしい。お供えものを神様は召し上がるというより霊を入れてくださる。祖霊は食べます。お供えしておく時間はあまり長すぎてもいけずすぐ下げてしまうのもいけない。お供えして祝詞を上げてそれが終わったら下げたらよろしい。

 〔 質問者 〕会員の方々がお供えをした場合は……

 三〇分か一時間くらいお供えしておいたらいいでしょう。あまり長くおいてもホコリがたかったり品物が痛んだりしますから。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年06月28日