昭和二十三年八月八日 御講話(2) 光録(補)

 〔 質問者 〕生まれた子供に名前をつけるとき注意すべき基礎的事項について……

 名前ですか、これはいずれ本に書くつもりですがね。一番肝腎なのは苗字と名前で、天地、陰陽になることです。姓は天で名は地か水がよい。天はア行で「岡田」はアになる。また「茂吉」はミになる。「大沼」はア行ですから、従って名前はオ行がいいです。姓と名がともにア行のはいけない。オ行でなければマ行がよい。字画の偶数奇数ということも多少影響する。姓名を合わせて字画が偶数のほうがよい。母と子が育つにも名前が合わねばならない。また姓名にはサ行音を二つつけてはいけない。二つあると性質が強情になる。字にもいろいろ意味があるが、これはちょっと簡単には言えない。……いま言霊の判る人は私一人くらいでしょう。以前は出口王仁三郎が判っていたが、その先生に当たる人は長沢という名古屋のほうの人であり、さらにその前は本居宣長です。宣長の部屋には鈴が七十五下げてあって「鈴の屋」といったのですが、これは言霊には二十五母音五十声あり全部で七十五声になる、それから出ているのです。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、19480808、岡田茂吉全集講話篇第一巻p458」 昭和23年08月08日