昭和二十三年六月十八日 御講話(9) 光録(補)

 〔 質問者 〕私宅は鰻屋で鰻やドジョウを殺しますが、いかに祀ったらよろしいでしょうか。

 鰻は龍神の変わったものでふつうの魚と違います。殊に耳のある鰻は「蟠龍」と言って、これを殺して食えば必ず祟ります。少しずつ殺しても長い間にはそうとう怨みが溜まるから祀ったらいい。なにか鰻の霊の憑きやすいようなもの、位牌のようなものへ龍神として、あんたの名前は? 折原? そんなら「折原明神」として高い所へ上げ、酒、米、水、魚……魚は共食いになるからやめたほうがいいですね。まあそんなものをお供えして祝詞を上げればいい。あなた、じゃ変だし、鰻さんかな、「お蔭で商売させていただいてありがとうございます。今度御供養しますからそのつもりでいてもらいたい」というふうなことを言葉で言ってから祝詞を上げなさい。月一度日を定めて祀ったらいい。龍神だから必ず水を大きな容器に入れてお供えする。御軸をお祀りしている床の間に祀ってもいいですよ。多少鰻は苦しいかもしれませんがね。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p」 昭和23年06月18日