昭和二十三年四月八日 御講話(4) 光録(補)

〔 質問者 〕半年ほど前に青森の林檎の産地で薬を使わず小鳥とか蜂、蛙などを使って害虫駆除に成功したという記事がありました。

【 明主様 】そう、小鳥なんかそのために神様が生かしてある。作物は根の伸びやすいようにしたらいい。堆肥を使うときも木の葉の固いすじに根がつかえないように腐らかしてしまう。草ならばあまり固くないからそうでもない。土が固まってしまうのを防ぐのが堆肥です。専門家は根によく空気を入れるといいと言ってるが、そんなら空中にさらしてしまったらいい。中耕も土を固めぬためです。箱根で古くて小さい、いじけてしまった木を見ると下に石がたくさんある。それが邪魔して発育が悪いんです。根が石なんか割りますからね、すごい力です。だから耕すのも固まらせないことが必要です。麦踏みは霜のためですね、冬を越すから。霜は上からでなく下から土をもち上げる。だから土がふかふかしてしまう。それを防ぐために麦を踏むんだからあれはいい。野菜の中、根を食べるものは根に陽が当たるようにすればよくとれる。甘藷などは畝幅を開けて、また一番よく陽が当たるように畝の方向をあんばいする。そうするととても大きくなりますよ。上野毛でも大きなのができた。一番よく判るのは雑草です。虫がくってないでしょう。あれは肥料をやらないから。第一、肥料をやらないとうまいんですよ。茄子なんかいい香りがして、ジャガイモなんかも真っ白でいい香りがしますよ。だから無肥料のを食べつけると、クソなんかまいて作ったのなんか食えない。大根でもガリガリいうのはみんな肥料です。無肥料だとキメが細かくてねとねとしてます。ふつうは大根にはよく肥料をやるんですよ。まるでクソまみれです。サツマイモは農林やオイランはすじがない。キントキは無肥料でもすじはあります。

「御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p387~388」 昭和23年04月08日