昭和二十三年二月十八日 御講話(3) 光録(補)

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 〔 質問者 〕千葉県トヨスミ<豊住>村の一二歳の少女、学校の先生から習ったとてコックリさんをしておりますが、それが「あの講習をうければ病気が早く治る」とか、私のことを指して「あの先生はいい人だ」とか言います。

【 明主様 】その狐霊は人間より上ですね。

 〔 質問者 〕茨城のほうの一九歳の女に、キンペイ<金平>稲荷が憑き、夜になると暴れます。そして言うことには「昼は眩しくてしかたがないが夜はなんとも言えぬいい気持ちだ」……

【 明主様 】そうですよ。私は以前心霊研究会に入ってましたが、霊が出るときは電気がついてても駄目です。霊が出るとそれが夜光塗料を塗ったオモチャを飛ばしたり、ラッパを吹いたりテーブルを持ち上げたりしました。西洋ではさかんですね。

 狐霊にはいいのもいますよ。いまのなんか人間より宣伝力があります。人間に賞<ほ>められたのよりたしかですよ。その狐霊はいいことをして早く人間になりたいんです。牛馬でも人間から堕ちたのがある。そんなのはうんと苦しんで働くほど早く人間になれる。そのときかわいそうだからと考えて苦しめないのもよしあしです。かえって苦しむほうがよい。牛馬は酷い目にあうほど喜ぶ。先年鬼怒川へ行ったが、牛車に乗ったとき、叩くと牛はよく動いた。これは痛いから動くんではないんですよ。

「『御光話録』(補)(年代不詳1951頃)、岡田茂吉全集講話篇第一巻p368」 昭和23年02月18日