人間の尊厳性を知って生命を尊重し合う

 人間はすべて神の子、神の分派なのでありますから、もとは浄<きよ>らかなものです。したがって、どんな人でも根本的<こんぽんてき>には尊敬<そんけい>しなければならないのです。そして、お互いに愛しあうということでなければなりません。愛しあうということは、すなわち、その生命を尊重<そんちよう>しあうことですから、ひとりでも傷<きず>つくようなことをしていくのは、どんな目的のためにも許されないのです。たとえ、いい世の中を造るためだから、多少の暴力<たしようぼうりよく>は仕方<しかた>がないというような考えでも、それは払<はら>い除<の>けていかねばならないのです。少しの暴力も使わずに、言向<ことむ>け和<やわ>らげて、調和<ちようわ>して、辛抱強<しんぼうづよ>く建設していく以外はないのです。これは神の子たる人間の守<まも>るべきことなのであります。