現界で徳を積むのが幸福者となる秘訣<ひけつ>で、これ以外にないことを知って、息のあるうちに、ひとつでもよけいによい種を蒔<ま>いておくことです。なかでも、人間ひとりを真の信仰に入れることができたら、大変な功徳<くどく>となるのです。なぜなら、人間ひとりを導くということは、そのひとりの持つひとつの世界を新しく作り替えたことになり、さらにそれが多数におよべば、そこにより多くの善<よ>い思想が作られていくことになるのですから、やがては、世界を動かすような力にもなるのです。ですから、人間を信仰に導き、神様に結びつけて正しい行ないをさせ、その人が天国に上<のぼ>れる資格にまで導くことは、その功<こう>たるや実に大きいのであります。
この意味からいって、本教が浄霊を鍵<かぎ>といたし、神様をわからせ、いささかでもこの世を清める役に立つ人間を導くというご神業は、大変な功徳であることを、改めて認識<にんしき>していただきたいと思います。