救世の使命を果たすための美術活動

 本教の地上天国雛型のうちで特色なのは、私は美術館であろうと思います。すなわち、信仰と芸術とが相調和して、地上天国の要素<ようそ>になっているというところに、大きな特色があります。神様の殿堂<でんどう>によって道を教え、また、美術館によって多くの人びとを楽しませ、情操<じょうそう>を高め、文化の向上にも役立つというばかりか、期せずして、貴重<きちょう>な文化財が海外に流れ出るのを、いささかでも防<ふせ>ぎ得たことは、明主様のご功績<こうせき>であったと私どもは思っております。

 同時に、私どもの信者の側<がわ>から見ますと、この美術館は、救世の使命を果たさせていただく、ひとつの足場であると考えるのでありまして、将来ますます立派なものに完成していかねばなりません。

 もちろん、一番大事なのは宗教活動でございますが、御教えにもありますように、真は真理の教えを為<な>し、善は善の行ないを為し、また、美は形の美しい世界を作るということで、三位一体的活動<さんみいったいてきかつどう>をして、はじめて地上の天国になるのでありますから、美術館もまた、大いに重視<じゅうし>すべきものであります。