救世の御用こそ信徒の使命

 神様は見えざるところから、御用にたつべき人間をお使いになって、世界中の人間の心直<こころなお>し、世直しの仕組をすすめておられますが、残念<ざんねん>ながら、この間の消息<しようそく>を知るものはまことに少なく、千人中ひとりあるかなしかであります。実によくも神なき世界になってしまったものであります。けれども、その千人中の一人一人が誠心<まことごころ>にたちかえり、世直しの神様の力となって働かせていただくときは、無限の力を授けられ、救世<きゆうせい>の御用ができるのであります。

 神様の綱が掛<か>かって知らず知らずに、神様の御許<みもと>に引き寄せられた私たち一人一人には、すでに神様の僕<しもべ>として、働くべき因縁<いんねん>があってのことでありまして、本教信者とならせていただいた以上は、九百九十九人はおろか、世界全人類の幸福<こうふく>を願い、平和の世界を招来<しょうらい>せねばならぬ責務<せきむ>を、負<お>わされているわけであります。

 力ある人もなき人も、神様の子であるかぎり、なんでなり身魂相応<みたまそうおう>の御用をいただかれ、最善をつくされますなら、必ずや神様は、有形無形<ゆうけいむけい>の神徳をお授けくださり、明主様の悲願達成<ひがんたつせい>をたすけ給うでありましょう。